【内科学】鑑別疾患(多飲多尿)

多飲多尿

「多飲多尿」とは、(犬や猫において)よく飲み(約100 mL/kg/日以上の飲水)、よく尿を出す(50 mg/kg/日)ことです。

多飲多尿を示す場合は、他の症状や検査結果と合わせながら診断します。
鑑別診断は以下の通りです。

  • 尿崩症
  • 心因性多飲
  • 糖尿病:高血糖、尿糖が認められる。
  • 副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群):皮膚の非薄化(皮膚が薄くなり、張りがなくなること)なども現れる。
  • 副腎皮質機能低下症(アジソン病)
  • 高Ca血症
  • 低Na血症
  • 原発性アルドステロン症
  • 先端巨大症
  • 甲状腺機能亢進症
  • 慢性腎臓病:高齢で多発。
  • 閉塞後利尿
  • 腎盂腎炎:腎臓の腫大などが認められる。
  • 腎性尿糖
  • 肝不全
  • 子宮蓄膿症:陰部からの排膿、発熱、食欲不振などを伴う。
  • 敗血症

水制限試験

第75回(R6年)C1

(1)尿崩症心因性多飲以外が否定されたら「水制限試験」を行います。
   ・1、2時間ごとに採血・採尿をします。
   ・体重の5%が減少したら終了します。(4~6時間)
   ・終了までに、
   ▶尿濃縮が認められない場合:尿崩症(基準は 尿比重<1.030)
   ▶尿濃縮が認められる場合:心因性多飲(基準は 尿比重>1.030)

(2)「尿崩症」と診断されたときは、「バソプレシン投与試験(バソプレシン負荷試験)」を行います。
   ・バソプレシンの合成物(酢酸デスモプレシン)を点眼 or 経口投与する。
   ・24時間ごとの飲水量を2、3日間にわたり測定する。
   ▶飲水量に変化なし、尿比重・尿浸透圧に変化なし(or わずかな低下):腎性尿崩症
   ▶飲水量が減少、尿比重・尿浸透圧が上昇:中枢性尿崩症

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